「日本語学習者のコミュニケーションの多角的解明」(日本語教育研究領域)

プロジェクトの概要

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本プロジェクトは、国立国語研究所基幹型プロジェクト『日本語学習者のコミュニケーションの多角的解明』(平成28年4月~)の中の言語使用班(リーダー:宇佐美まゆみ)「日本語学習者の日本語使用の解明」の中の『BTSJ日本語会話コーパス』構築と、NCRB『NCRB(Natural Conversation Resource Bank)』という共同構築型多機能データベースの構築と活用を推進するプロジェクトです。

このプロジェクトは、大きく2つに分かれます。一つの柱は、『BTSJ日本語会話コーパス』という事前にシナリオのない、自然なやりとりを中心に集積した日本語会話コーパスの構築・拡充と、それを用いた研究です。コーパスを用いた研究の中でも、いわゆる「コーパス言語学」のアプローチとは異なり、特定の言語形式の使用頻度や、コロケーション関係を調べたりするというよりは、むしろ、オーバーラップや沈黙などの語用論的分析に重要な要素を重視し、話者間のやりとり、相互作用の「語用論分析」に力点を置いた分析を推奨します。

コーパスには、学習者の会話だけでなく、母語話者の会話も広く収集されており、それぞれの特徴を明らかにしながら、「学習者の日本語使用」を解明していくことを企図しています。そのため、日本語母語話者の会話データやそれを使った研究も推奨・促進しており、広く、日本語によるコミュニケーション行動の総合的解明につなげていくことを最終目標にしています。

もう一つの柱は、同じく自然なやりとりを録画・録音した自然会話データをリソースとして蓄積・共有化する「共同構築型多機能データベース」である『NCRB(Natural Conversation Resource Bank)』の構築・機能拡充とともに、「自然会話を素材とする会話教材」の作成支援機能の充実、及び、その機能を使った「WEB会話教材の作成」を中心としています。

アップロードした会話データをもとに、オンライン上の「教材作成支援機能」を用いて、WEB会話教材が簡単に作成できるプラットフォームは、まだ他にありません。現在は、まだ試行中で、共同研究者を中心に限定的にしか公開していませんが、今後、段階的に、一般の研究者・教育者に公開していく予定です。

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