この度、国立国語研究所 NINJALチュートリアル 第39回「日本語の自然会話とディスコース・ポライトネス理論」を以下のとおり開催することとなりましたので、お知らせします。

皆様のご参加をお待ちしております。

「NINJALチュートリアル」は日本語学・言語学・日本語教育研究の諸分野における最新の研究成果や研究方法を若手研究者等に教授することにより、次代の研究者育成を支援することを目的としています。

主に大学院生の方々が対象ですが、その他の方の受講も歓迎します。

日時:2021年2月20日 (土) 10:00~16:00
会場:Web開催(Zoomを使用)
参加費:無料
その他:各回とも、すべての講義を受講し、レポート提出等の条件を満たした受講者に修了証を交付します。
定員:100名 (予定)※応募者が定員を超えた場合には、大学院生の方を優先とします。

【参加申し込み】
国立国語研究所ウェブサイトからお申し込みください。
https://www.ninjal.ac.jp/event/specialists/tutorial/ninjal-t039/
締切:2021年2月10日 (水) 。※応募者が定員を超えた場合には、大学院生の方を優先とします。

申込後,受付確認メールを送信します。
2日以内に受付確認メールが届かない場合は、受付が完了していない可能性がありますので、国立国語研究所 管理部
研究推進課(ninjal-events[at]ninjal.ac.jp※[at]を@に置き換えてください。) までお問い合わせ願います。

以下のURLより、利用申込み及び、『BTSJ日本語自然会話コーパス (トランスクリプト・音声) 2020年版』をダウンロードしておいてください。
https://isplad.jp/wordpress/form/corpus/index.html

できれば、当日、PCで、上記のコーパスの説明文や、エクセルデータを参照できるようにしておくとわかりやすいかと思います。

【趣旨】
本講義では、日本語の自然会話の特徴とその分析方法、及び、ポライトネス理論とディスコース・ポライトネス理論について解説する。まず、現在、国立国語研究所で公開している『BTSJ日本語自然会話コーパス
(トランスクリプト・音声) 2020年版』の特徴とその利用法について紹介する
(オンラインからの利用申込みによって、無償で配布)。次に、本コーパスの分析に適した『総合的会話分析』という方法論について概説する。その上で、ポライトネス理論、及び、ポライトネスを構成する談話レベルの要素の機能も扱うディスコース・ポライトネス理論の最新の展開について解説する。これらを通して、日本語の自然会話の特徴とそれを分析する意義について考える。

【プログラム】
10:00~11:00 「BTSJ日本語自然会話コーパス」の特徴と活用法
11:10~12:10 「総合的会話分析」の方法論
12:10~12:30 質疑応答
13:30~14:30 ポライトネスの普遍性と個別性
14:40~15:40 ディスコース・ポライトネス理論
15:40~16:00 質疑応答

【講師】
宇佐美まゆみ 国立国語研究所 教授
東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授を経て,2016年から現職。
専門は,言語社会心理学,日本語教育学 (コミュニケーション教育)。
主な著書に、『日本語の自然会話分析 ―BTSJコーパスから見たコミュニケーションの解明―』 (編著,2020b)
くろしお出版、『自然会話分析への語用論的アプローチ ―BTSJコーパスを利用して―』 (編著,2020a) ひつじ書房、Usami,
Mayumi (2002) “Discourse Politeness in Japanese Conversation: Some
Implications for a Universal Theory of Politeness”, Hituzi
Syobo.『言葉は社会を変えられる』 (編著,1997)、『新・はじめての日本語教育1 日本語教育の基礎知識』
(共著,2004)、「心理学 ―学ぶということのメカニズム」 (『増補改訂版 新・はじめての日本語教育1 日本語教育の基礎知識』)
(共著,2016) などがある。

【お問い合わせ】
国立国語研究所 管理部 研究推進課
E-mail : ninjal-events[at]ninjal.ac.jp※[at]を@に置き換えてください。
Tel. : 042-540-4353